4月9日は子宮の日です。子宮の日といえば子宮頸がん!と毎年訴えてきましたが、よく考えたら子宮や女性性器の問題や不安、悩み事は子宮頸がんだけではないですよね。
もちろん子宮体がん、そして不妊症や子宮筋腫、子宮内膜症、子宮外妊娠などなど、いろいろあるではないですか。
子宮の日まであと一週間、今日も子宮に関わる病気について発信していきます!あえて子宮頸がんやハイリスクHPVは今日は置いておいて、その他のことに触れてみましょう。
子宮体がん
子宮体がんはいわゆるみなさんが思い浮かべる子宮です。そう、赤ちゃんができるところ。受精卵が着床するところ。毎月の生理で剥がれるところ。そのとおりです。
場所柄、子宮体がんは生理がある女性には起こりにくいと言われています。子宮体がんに関係するホルモン的なことと、毎月生理で子宮体部の粘膜が剥がれ落ちてしまうので、もしも癌ができ始めても剥がれてしまうからです。
そろそろ閉経が近づいているかな、と思ったら子宮体がんの検査を受け始めるのがいいでしょう。特に、不正出血があったらすぐに子宮体がんの検査を受けましょう。
子宮内膜症
子宮内膜症とは子宮の内膜以外の場所で子宮の内膜と同じ組織が発達してしまい、生理が子宮体部以外でも起きてしまっていることを言います。それは卵管だったり、子宮の筋肉の中だったり、卵巣のなかだったり、様々な場所で起こり得ます。生理は軽いのに貧血が強かったり、生理痛が酷かったりする人は、子宮内膜症の恐れがあるので、一度産婦人科医に相談するのが良いでしょう。
子宮筋腫
子宮筋腫は良性の腫瘍で、子宮の筋肉が部分的に過度に発達してしまい、こぶのようなものができる状態です。一般的に害はないのですが、場所によっては不妊の原因になったり、痛みが強くなったり大きくなりすぎた場合には摘出する場合もあります。
ホルモン療法や鍼治療で小さくする選択肢もあるようです。痛みや大きさ、生活への支障によって治療方法が選択できます。
不妊症
不妊症の原因はさまざまで、ホルモンの乱れ、性周期の乱れ、卵の発達具合、子宮筋腫による卵管の閉鎖や着床困難、男性側の不具合といろいろあります。ホルモン療法によって改善される場合や、体外受精をすることで可能になる場合などもありますが、残念ながらどの治療も効かない場合も少なくありません。
でも、今日私が触れたいのはクラミジアなどの性感染症も原因になるということ。そして、クラミジアの感染は症状がほとんどないため気がつかないということ。長い間クラミジア感染があると、その感染部位は膣からはじまり、卵管の方へと上がっていきます。その途中で通過した粘膜は炎症を起こしていくとちゃんと機能できなくなってしまいます。例えば、子宮体部の粘膜の炎症がひどいと受精卵が着床できなかったり、卵管の炎症が強くて卵子を送る毛が抜けてしまったり、炎症によって腫れて卵管が閉じてしまったり。
いざ結婚して妊活!となってそんなことにならないように、今日は来週の子宮の日に向けて、このようなことにも目を向けて欲しいなと思いブログを書いています。予防は簡単。性感染症に感染しないこと。感染していないことを定期的に確認することです。
クラミジアや淋病は治療で治ります。早く治療を始めれば始めるほど、粘膜の炎症やダメージは少なくて済みます。
4月9日は子宮の日。子宮頸がんだけでなく、その他の子宮の病気に関しても色々知るきっかけになったらいいなと思っています。
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