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子宮頸がんワクチンを受けるタイミング

昨日の子宮頸がん/HPVワクチンは子宮頸がん細胞診検査と一緒に受けて欲しいというブログの続きです。わたしの個人的な意見として、HPVワクチンを受けるタイミングを考えてみました。

 

みなさん、それぞれ違う意見があると思います。それはそれで、しっかりと考えた上での決断であれば、人それぞれ違っていいと思います。

 

私は、子供と生理のこと、子宮のこと、セックスのこと、性感染症のこと、子宮頸がんのこと、これらのことをちゃんと話すいいタイミングが来たな、と思った時よりちょっと早めくらいに、親として心の準備をしていくのがいいと思います。

 

準備というのは、子供がまだ性について興味を持つ前に、性教育をしっかりと親ができる関係を子供と持っていること、そして、親が正しい知識を持っていることです。

 

昨日のブログでも触れたように、やみくもの9歳だから、12歳だから、と推奨年齢や摂取可能年齢が来たから受けるのでは、数年間、下手すればワクチンの効果がある間は全く必要がなく無駄になってしまうこともあるかもしれません。

 

小学校の高学年なり、中学校なり、子ども一人一人、そのタイミングは違うと思います。男女でも違うと思います。女子は生理に向けての準備が一ついいきっかけになると思います。

 

生理とはなんなのか、子宮ってなんなのか、子宮にできるがんがあること、だからワクチンや検査が必要なこと。そんなことから話し始めてみたらいいのではと思います。

 

そして子宮にできるがんは、セックスによってうつること。

 

「今のあなたにはまだ必要ないと思う。でも、自分がそろそろ必要かも、って思ったら、一緒に受けに行こうね。また、もう少ししたら、こういう話しようね。HPVワクチンを受けるかどうか、そのタイミングはいつなのか、また一緒に考えようね。」

 

のような会話から、性教育に入っていくのがいいのではないかなと思います。少しずつ、性感染症のことにも触れていき、

 

「コンドームが必要になる前に、ちゃんと一緒に準備しようね。」

 

そんな会話ができたら理想的だなぁと思います。そんな関係を築けていたら、もし性感染症や妊娠の不安やでてきてしまっても、ちゃんと親に相談できる環境が築けているのではないでしょうか。

 

男子にも、わたしは小学生の中学年から、生理について、妊娠について、子宮について、教えていっていいことだと思います。反抗期になって会話ができなくなってしまう前に、そういう女性のことをしっかりと教えておくのは大事なことだと思います。

 

そして男子は中学生終わる前にはしっかりと性教育をして、男子にもHPVワクチンの選択を与え、彼女ができたらコンドームは用意してあげるから、という会話もできるようになっていたらいいなと、思っています。

 

私も1男子の親なので、どのタイミングでどこまで説明しようといつも考えています。

 

先日、日本性感染症学会の性教育に関する講演会で私は聞きました。

 

「セックスに関してすごく興味を持っている中高生の子供達に、性感染症などの話をして、コンドームをもたせたら、『はい、好きなだけしておいで』って言っているように感じてしまってなかなか切り出す勇気がないのですが、、、」と。

 

講師の先生はこう答えました。

 

「ちゃんとした性教育ができていれば、むしろセックスをすることの責任の重さをちゃんと認識するので、軽い気持ちでできなくなります。ある意味怖くなるんです。だから、する前にちゃんと知ろうとするのです。大丈夫!」

 

なるほど。。。

 

ということで、今日は性教育の方に話が逸れてしまいましたが、まとめると、HPVワクチンは子供がそろそろ受けた方がいいかも、と言い出せる家庭づくりをして、その効果や副反応をしっかりと親と一緒に確認した上で、本人が受けるのかどうか、いつ受けるのか、一緒に考えていくのがいいのではないかと思います。

 

先ほども言いましたが、あくまでも、私の意見で、他の意見もそれぞれ正しいと思います!