子宮頸がんの主因はハイリスク型HPVというウイルスで、セックスにより感染することがわかっています。それではなぜ子宮頸がんが咽頭がんに関係あるのでしょうか?
それは、オーラルセックスの一般化により、性器から口腔内、咽頭(のど)へのハイリスク型HPVの感染が広がっているからです。
のどはひだ状の組織が多く、入り込んだHPVが持続感染しやすい環境のようです。
そして、それはもはや女性だけのがんではなくなったのです。
今まではハイリスク型のHPVは男性の性器に感染、保有されることがあってもがん化することはほとんどないとされてきました。でも、その保有されたウイルスは女性の膣の中に運ばれ繁殖し、そのウイルスはオーラルセックスにより口に運ばれ、男女ともに咽頭がんのリスクを負ってしまうのです。
HPV検査は大切な女性を子宮頸がんから守るだけの検査ではもはやなくなったのです。子宮頸がんから守るため、そして、お互いを咽頭がんから守るため、女性だけでなく男性も積極的にハイリスクHPV遺伝子検査をしてほしいと思います。
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