かなり前になりますが、中学2年生になる姪が
「おじちゃん、今度学校で子宮頸がんのワクチンをやるんだ」と突然言い出しました。私はとっさに「エッ? お前がどうしてやるの?」って言ってみました。すると、「学校でみんなやるみたいだし、それをやれば子宮頸がんにならないって先生が言っていたよ。」と言う返事でした。
「じゃー子宮頸がんはどうしたらなるの?」って聞いてみると、返事は「知らない!」ということ。
子宮頸がんワクチン接種を受けるということは
「子宮頸がんはセックスで危険なHPVというウイルスに感染する事が原因なんだけど、もうセックスのこと考えているのかな?」それに対して、「そんなのまだ考えてもいないし、大学を卒業してからでしょ?・・・大学生のころからかな?」って返事が返ってきました。
「じゃーワクチンはそのころでいいじゃないの? 自分の事だから自分で決められるようにしっかり勉強しておきなさいよ!」こんな会話を交わしたことがあります。
子宮頸がんワクチン接種のタイミング
妊娠や性感染症から自分をどう守ったらいいのか分からない事ばかりでしょう。
“避妊”と“性感染症対策”の基礎的知識が修得できた時が、 “子宮頸がんワクチンの接種時期を決めることができる資格”という決め事はどうでしょうか。ワクチン接種をして、子宮頸がんから自分を守れたとしても、妊娠や他の性感染症からは守れません。
子宮頸がんのワクチンを接種したからといって好き勝手にしていいわけではない、そこまでの正しい知識を持つまでは、まだ性的な関係を持つ準備ができていないんだよ、ということを一番初めに伝えるべきなのかもしれないですね。
子宮頸がんのワクチンについて話し合える家庭環境を作る
「ワクチンを接種する時期が決まったらお母さんに教えてね。そうそう、ワクチンの効果は接種してから半年先というこも忘れないでね。」
親子の会話がここまで進む環境を作っていくのは難しいのでしょうか? その会話のきっかけを子供に任せておくのではなく、お母さん、お父さんの方から持ち出してみるのもいいかもしれないですね。
「お母さんがあなたくらいの頃には、ワクチンなんていうオプションはなかったからよく知らなかったことだけど、あなたたちは今はいっぱい情報があっていいわね。子宮頸がんのワクチンについて、学校でも話があるのかしら?今度お母さんにも聞かせてね。いつ必要なのか、あなたはいつ受けようか、一緒に考えようね。恥ずかしいことじゃないからね。」
なんていう声かけで、話していいんだ、聞いてくれるんだ、って思ってくれたらいいですね。思春期の子供たちはとても敏感で、でも不安もいっぱいです。もう色々自分でできるからと安心していないで、まだまだ子供には寄り添うことが大事だと思います。
子宮頸がんワクチンのまとめ
- 子宮頸がんの原因となるウイルスは性行為をするまではうつる危険は少ない
- 子宮頸がんのワクチンは性行為をする年齢になってからでいい
- HPVワクチンの効果は接種後6ヶ月経たないと出ない
- 子宮頸がんのワクチンをしても、妊娠や他の性感染症は避けられない
- 子宮頸がんはどうやって起こるのか、性感染症とは何か、そういうことを全て理解して初めて本当に性教育を受けたことになる
- 子宮頸がんワクチンを接種しても、エッチをするようになったら定期的に子宮頸がん検診や性感染症検査を受けるべきである(例えばクラミジアは将来不妊症を起こしたりするので)
- すでに子宮頸がんの原因となるウイルスに感染している場合にはワクチンの効果はないので、経験をしてしまってからワクチンを受ける人はHPVに感染していないか検査をしてからにする
*この記事は株式会社アイ・ラボCytoSTD研究所のメインホームページに2017.5.7に掲載された記事です。
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